AI 3Dモデルセグメンテーションツール4選を比較:Tripo、Meshy、Hitem、Rodin

three ai 3d model segmentation precision levels

AI 3Dモデルセグメンテーションは、1つのメッシュをプリント、リギング、アニメーション、テクスチャリング、さらなる編集に使える個別のパーツへ分割します。最も便利なツールは、必ずしも最初の分割が最速なものではありません。重要なのは、その後の工程にどれだけ適しているかです。パーツ数や境界をどの程度制御できるか、テクスチャが維持されるか、どのモデルをインポートできるか、そして結果を後続のワークフローへどれだけ簡単に移せるかがポイントになります。本記事では、こうした実用面からTripo Smart Segmentation、Meshy Auto Split、Hitem、Rodinを比較します。

比較方法

この比較は、2026年7月時点で確認できる製品情報とワークフロー上の所見に基づいています。処理時間は概算であり、モデルの複雑さ、キューの状況、選択した設定によって変動します。製品の進化に伴い機能の提供状況も変わる可能性があるため、本番ワークフローを選択する前に、現在の要件を確認してください。

AI 3Dモデルセグメンテーションツール早見表

Tripo Smart SegmentationMeshy Auto SplitHitemRodin
速度~90秒~40秒4–5分複数のステップを通じて90秒以上
精度レベル✅ 3段階(Simple / Balanced / Detailed)パーツ数は自動決定✅ 3段階プリセットなし
モデルの入手元✅ 生成モデルとインポートモデルMeshy 6のテクスチャなしドラフトのみ✅ 生成モデルとインポートモデル✅ 生成モデルとインポートモデル
テクスチャの維持✅ テクスチャとUVを維持テクスチャなしモデルのみエクスポート時にテクスチャは引き継がれないテクスチャは引き継がれない
分割後の編集✅ 追加、結合、名前変更、境界調整承認または再実行結合のみ結果を変更するには再生成
穴の封止✅ Quick Cap(無料)とAI Completion✅ 自動で水密キャップを生成✅ 対応✅ 対応
プリントベッドへの配置スライサーで対応✅ 自動✅ Smart Arrangementスライサーで対応
スライサー連携✅ Bambu Studio✅ Bambu Studio、OrcaSlicer、ElegooSlicer✅ 複数のスライサー手動でエクスポートしてインポート
最適な用途プリント、ゲーム、アニメーション、リギングMeshy内で完結するプリント専用工程プリント、一部のゲーム用途ゲームとクリエイティブ編集

精度の制御:分割前にパーツ数を選択

Tripoには3つのセグメンテーションレベルがあります。Simpleは3~6パーツ、Balancedは6~15パーツ、Detailedは15パーツ以上が目安です。処理前にレベルを選べるため、少数の大きな構成パーツが適したFDMプリントと、細かな分離が必要なレジン製ディスプレイ作品を、別々のワークフローではなく設定の違いとして扱えます。初めてこの機能を使う場合は、最初から最後までの手順を解説した3Dモデルをセグメンテーションする方法をご覧ください。

ai character model segmented into parts

キャラクターモデルに適用したTripo Smart Segmentationの精度レベル:Simple、Balanced、Detailed。

この中でもう1つ段階的な制御に対応しているのがHitemで、同様に3レベルから選択できます。ただし、処理時間とのトレードオフがあります。Hitemの分割には4–5分かかるのに対し、Tripoは約90秒です。同じモデルで2つのレベルを比較すると、Tripoなら約3分ですが、Hitemでは10分近くかかります。

Meshy Auto SplitとRodinにはプリセットがなく、パーツ数はシステムによって決まります。

建築アセットに適用した同じ3レベル:Simple、Balanced、Detailed。

モデル互換性:インポートしたモデルを分割できるツール

Tripoは、AIで生成したモデルと外部で作成したモデルの両方を分割できます。すでにBlender、ZBrush、またはマーケットプレイスのアセットを使用するパイプラインがある場合、AIモデルセグメンテーションを既存の工程に組み込めるため、1つのプラットフォーム内で最初からやり直す必要はありません。HitemとRodinもインポートモデルに対応しているため、この点では3つのツールに大きな差はありません。

例外はMeshy Auto Splitです。Meshy 6のテクスチャなしドラフトモデルでのみ動作し、外部モデルをインポートして分割することはできません。実際には、この機能はMeshy独自のジェネレーターに紐づき、結果もそのジェネレーターが生成するメッシュに左右されます。Smart Mesh P1とMeshy T2のメッシュ品質テストでは、同じプロンプトでこの違いがどのように現れるかを詳しく紹介しています。

テクスチャの維持:分割後もテクスチャを保持できるツール

比較した4つのツールの中で、Tripoはセグメンテーション後もテクスチャとUV情報を維持できる点で際立っています。分離したパーツはゲームエンジン、レンダラー、ペイント工程で視覚的なコンテキストを保ち、レジン作品を塗装する場合も、ビルドプレートに送る前に各パーツの色の位置を確認できます。

HitemとRodinは、分割後のパーツにテクスチャデータを引き継がずにジオメトリを分離します。一方、Meshy Auto Splitは最初からテクスチャなしモデルを対象としています。ここで評価した4つのワークフローの中では、Tripoがマテリアルを手作業で再投影することなく、テクスチャとUVを維持するために設計された選択肢です。

分割後の編集:再実行せずに調整

最初の分割は出発点です。Tripoでは、初期結果の後からパーツの追加、結合、コンポーネント名の変更、境界の移動ができます。そのため、意図に少し届かなかった分割も、処理全体を最初からやり直さずに調整できます。Smart Segmentation v2のリリースノートでは、各編集操作の機能を説明しています。

ほかの3つのツールは、それぞれ異なる方法で修正に対応します。Hitemは結合に対応しており、本来1つであるべき2つのパーツをまとめる一般的なケースには対応できますが、分割、名前変更、境界制御についてTripoと同等の機能はありません。Rodinでは変更時に再生成が必要で、結果が異なる可能性があります。Meshy Auto Splitは分割の再実行に対応していますが、Tripoのような境界の直接編集機能は提供していません。

境界の品質:構造に沿った切断

Tripoは、関節、装甲の継ぎ目、主要コンポーネントなどの構造線に沿って境界を配置し、各パーツを明確に可視化します。そのため、エクスポート前に分割結果を確認できます。

tripo and other tools model segmentation boundary comparison

キャラクターモデルの境界表示。中央にラベル付きのTripoの結果を表示。

Hitemは概して実用的な分割結果を生成しますが、境界の一貫性はモデルによって異なる場合があります。Rodinはモデルの複雑さによってパーツのグループ分けが変わることがあり、Meshyはプリント重視のワークフローで意味的な境界を目指します。実用上の違いは、最初の結果が意図と合わない場合の対応です。Tripoでは、再生成だけに頼らず、境界を直接調整できます。

tripo and other tools prop segmentation detail comparison

建築アセットの境界表示。比較用にTripoの結果をラベル付きで表示。

プリント対応:3Dプリント用にモデルを分割する方法

Meshy Auto Splitは約40秒と高速で、パーツをプリントベッドに自動配置し、STLまたは3MFをBambu Studio、OrcaSlicer、ElegooSlicerへエクスポートできます。会話形式での分割もロードマップに含まれています。Hitemも同様にSmart Arrangementと複数のスライサーへの対応を備えていますが、1回の処理に4–5分かかります。Rodinではベッド配置とスライサーへの受け渡しをどちらも手動で行う必要があり、プリントよりゲームやクリエイティブ制作に重点を置く方針に合っています。

Tripoは、後工程の選択肢をより多く残しながら、同じ最終工程をカバーします。Quick Capは追加のクレジット費用なしですべてのユーザーが切断面を水密に封止でき、AI Completionは単純なキャップ以上の処理が必要なジオメトリに対応します。パーツはSTLまたは3MFでエクスポートでき、Bambu Studioと直接連携します。ベッド配置はスライサーで行い、一般的なプリントワークフローと同様に向きやサポートを調整できます。また、分割したパーツをゲームエンジン、アニメーション、リギングのワークフローへ進めることもできます。

ワークフローに適したAIセグメンテーションツール

Meshy Auto Splitがおすすめ:Meshy内でテクスチャなしモデルを生成してプリントし、スライサーまでの経路を最短にしたい場合。

Hitemがおすすめ:レンダリングよりプリントを重視し、段階的な制御と自動ベッド配置が必要で、1回4–5分の処理時間を許容できる場合。

Rodinがおすすめ:セグメンテーションをゲームまたはクリエイティブ編集工程の一部として使い、プリントを目的としない場合。

Tripo Smart Segmentationがおすすめ:パーツ数の範囲を制御し、Tripo生成モデルと互換性のあるインポートモデルの両方を使い、分割後もテクスチャを維持しながら、ワークフローにより適した結果になるまで調整したい場合。

結論

各ツールは異なるワークフローを重視しています。MeshyはテクスチャなしのMeshyモデルからスライサーまでを高速につなぎ、Hitemはプリント準備と自動配置を重視し、Rodinはクリエイティブアセットのワークフローに適しています。Tripoは、分割が工程の終点ではなく、複数の制作経路へ進められるテクスチャ付きの編集可能なパーツが必要な場合に、最も適しています。

Tripo Smart Segmentationは、一般的な処理を約90秒で完了し、分割後も続く作業のために設計されています。次の工程がプリントベッド、ゲームエンジン、アニメーションリグ、ペイント工程のいずれであっても、テクスチャの維持と編集制御によって、工程間で必要な手作業を減らせます。プラットフォーム全体の詳しい比較については、生成、編集、価格を取り上げたTripoとMeshyの機能比較をご覧ください。また、Meshyの代替ツールのまとめでは、利用可能な3Dワークフローを幅広く紹介しています。

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よくある質問

AI 3Dモデルセグメンテーションとは何ですか?

1つの3Dメッシュを、キャラクターの手足や装甲パーツ、建物の屋根、壁、付属物など、個別のパーツへ自動的に分離する技術です。分離したパーツは、個別にプリント、リギング、テクスチャリング、編集できます。Tripo Smart Segmentationでは約90秒で処理でき、取得するパーツ数も選択できます。

Tripo Smart Segmentationでは何個のパーツを生成できますか?

出力範囲は精度レベルとモデルによって異なります。Simpleは3~6パーツ、Balancedは6~15パーツ、Detailedは15パーツ以上を目安とします。処理前にレベルを選択でき、一般的な処理は約90秒で完了するため、複数のレベルを実用的な時間内で比較できます。

テクスチャを維持できるAIセグメンテーションツールはどれですか?

ここで評価した4つのツールのうち、Tripo Smart Segmentationは分割後のパーツにテクスチャとUV情報を維持します。HitemとRodinはテクスチャを引き継がずにジオメトリを分離し、Meshy Auto Splitはテクスチャなしモデルを対象としています。

最も高速なAI 3Dセグメンテーションツールはどれですか?

Meshy Auto Splitが約40秒で最速で、Tripoが約90秒で続きます。Rodinは約90秒からですが、複数のステップを通じて時間が積み重なり、Hitemは4–5分かかります。反復作業が予想される場合は速度が特に重要であり、精度レベルの選択や分割後の編集もそこで効果を発揮します。

分割後に結果を編集できますか?

Tripoでは可能です。パーツの追加、結合、コンポーネント名の変更、境界の調整ができます。Hitemは結合のみに対応し、Rodinで結果を変更するには再生成が必要です。Meshy Auto Splitは分割を再実行できますが、同等の境界直接編集機能は提供していません。

3Dプリント用に3Dモデルを分割するにはどうすればよいですか?

モデルをアップロードまたは生成し、精度レベルを選択して分割を実行します。次に、エクスポート前に切断面を封止し、各パーツを水密にします。TripoではQuick Capが無料で封止を行い、パーツをSTLまたは3MFとしてBambu Studioへ直接エクスポートできます。Meshy内で作成したテクスチャなしモデルには、自動ベッド配置に対応するAuto Splitが高速な選択肢です。段階的な設定と自動配置が必要で、4–5分の待ち時間を許容できる場合は、Hitemも妥当な選択肢です。

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