14日間で等身大の神々7体を制作する方法:アイデアから3Dプリントまで

高さ2メートルを超えるギリシャ神7体を、アイデアから現地設置まで2週間で完成させる。多くのスタジオなら断る依頼だが、Cristian Ricoは引き受けた。
多くのスタジオが断る依頼
Ricoはコロンビアのカルタヘナを拠点とするクリエイティブディレクター兼3Dアーティストだ。
彼の仕事では、2週間あっても胸像1体を仕上げるには足りない。
依頼内容は、等身大のオリュンポス神7体の制作だった。従来の方法なら3か月、8人のスタッフ、そして多くのスタジオが断るほどの予算が必要になる。
Ricoにあったのは、スタジオとプリンター、そして成功するか確信の持てないワークフローだった。


Tripoは、私の想像力と現実をつなぐ架け橋になりました。以前ならチームで3か月かかっていたことを、今では1人で数日間のうちに実現できます。
神々に身体を与える
まず必要だったのは神の顔であり、その時点ですでに時間との勝負だった。Ricoに与えられたのは、7体のキャラクターに対して2日間。通常のコンセプト制作には2〜3週間かかる。彼はAI画像ツールを使い、古典彫刻らしい重厚感を持つ造形を探りながら、各キャラクターシートを2〜3時間で固めた。7体の神に顔はできた。次は身体が必要だった。
立体化するため、Ricoは各コンセプトをTripoに取り込んだ。キャラクター1体を手作業でスカルプトすれば8〜15時間かかるが、Tripoは10分未満で実用的なベースモデルを生成した。Zeusのひげ、Athenaの兜、Poseidonの肩。まだ灰色のワイヤーフレームではあったが、主要なシルエットはすでに形になっていた。

しかし、デジタルモデルはまだ触れられる彫刻ではない。彼はそれぞれの神を、プリンターで出力できる大きさに分割した。頭部、両手、ローブの重く折り重なる部分。それらを1つずつ機械に送り込むと、積層を重ねるたびに神々は物質としての重みを得ていった。
プリント後には、研磨、充填、マネキンのアーマチュアへのパーツ取り付け、大理石や古びたブロンズを思わせる表面塗装といった最後の手作業が続いた。最初のコンセプトから完成した像まで、1体につき約10〜14日。すべて1つのスタジオで仕上げた。


像が立ち上がった瞬間
プリントした頭部を初めてマネキンに取り付けたとき、スタジオは静まり返った。Zeusが突然こちらを見返していた。等身大で、重さがあり、その場にいる誰よりも背が高かった。
「非現実的で、本当におかしかった」とRicoは振り返る。「長い間、平面の画像と向き合っていたのに、突然それが重さと温度を持つんです」。次にAthenaを組み上げると、笑いは消え、部屋が誰かで満たされたような不思議な感覚に変わった。
会場では、ギリシャ神殿を模したホールに入ったゲストが足を止めた。子どもたちはPoseidonの三叉槍に手を伸ばし、大人たちは衣装を着た俳優なのかと尋ねた。

壮大な展示を超えて:日々の制作
神話プロジェクトは象徴的な事例だが、TripoはRicoの日常業務にも組み込まれている。彼は有料サブスクリプションを2つ契約し、ウェディングデザイン、イベント用レンダリング、ファブリケーションに活用している。神々の制作後まもなく、同じワークフローを使って大規模な花のファサードを5日間で作り上げた。
7体の神は、彼のビジネスを変えた。モデリング時間は70%以上短縮された。その速さによって、クライアントとの会話も変わる。以前なら高すぎる、あるいは時間がかかりすぎると思われたアイデアも、今では提案に盛り込める。


次に目指すもの
Ricoは現在もChatGPT、Tripo、3Dプリント、レンダリング、伝統的な手仕事を組み合わせている。彼にとってAIの価値は、手作業を置き換えることではない。通常ならプロジェクトを断念せざるを得ない納期にも間に合うよう、実制作を加速できることにある。
同じ発想は、Tripoが今後も探求していく、より静かな方向性にもつながっている。3D生成を活用し、文化に携わるチームによる文明の記憶の記録や、脆弱な遺跡を保護・修復する方法の検証を支援することだ。
制作の全工程を見てみませんか? RicoはInstagramの@bycristianricoでプロセスを記録している。Tripoを使って実物の作品を制作している方は、ぜひ私たちのDiscord communityで共有してほしい。皆さんが何を作っているのか、ぜひ見せてほしい。


